キャッシングで出来てしまった借金を滞納したり返済出来ない場合の対処法

2015年冬ドラマが続々とスタートしていますが、今期は【銭の戦争】や【ナニワ金融道】など金融関係のドラマが多いですよね。

借金に関するドラマを見てる人は【借金って怖い】というイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、生活が苦しいときに頼れるのがキャッシングです。

長期的ではなく、一時的な補填のためにキャッシングを賢く利用することで余裕を持った生活を送ることが可能になることもあるでしょう。

結婚式や飲み会が重なってしまうとお給料の範囲を超える出費が必要になることもあるかもしれませんし、ボーナス前にどうしても欲しいものが目の前にあるならキャッシングで先に現金を用意でき、ボーナスが入ってから返済することだってできます。

しかし使い方を間違えるとドラマのように借金地獄にはまってしまう可能性は0ではありませんね。

キャッシングやカードローンで作ってしまった借金の返済を、滞納してしまうと非常に厳しい取り立てが行われていたという過去もあり、一時社会問題にもなりました。

しかし、現在では行き過ぎた取り立ては法律によって規制されています。
キャッシングやカードローンの返済が不可能になった場合には一体どのような方法で取立てや回収が行われているのでしょうか。

これから説明させていただくことはクレジットカードの引き落としが出来なかった場合にも同じような方法がとられると考えられていますのでキャッシングだけでなくクレジットカードの返済にお悩みの方も最後までお付き合いください。

返済を滞納してしまった場合はどうなる?

10-2_返済を滞納してしまった

返済日を過ぎてしまったのに入金が出来ない。そんな場合は翌日に審査時に申請した携帯電話や家庭の固定電話に「お支払い予定日を超過されていますがいかがなさいましたか」というような内容の電話が来ることになります。

大手金融業者の場合、プライバシーを考慮し、在籍確認時のように社名で電話をしてくることはなく、スタッフが個人名を使って電話をしてくれます。

超過したからといって「何かんがえとんじゃボケ!」なんて電話ではなく、「いつだったら入金が可能なのか」「どうして入金が出来ていないのか」という根拠の確認をするのです。

もしうっかり支払いを忘れていたり、風邪で寝込んでしまって支払いが出来なかったなど理由があるのでしたら「忘れていました。明日入金します」とか「体調不良で外出できないので●●日までに入金します」など理由と入金予定日をしっかり伝えましょう。
1日くらい入金が遅れてしまうことはうっかりしていればあり得ることですよね。

一週間後の給料日に絶対に支払えるけど今は返済するお金がない!なんて場合も同様にお金が手に入ることと入金の約束が出来れば約束をした日までしつこく連絡が来るという事もありません。

しかし、一週間後に支払いますと自ら約束したにも関わらずその期日を過ぎても支払わないとなると何度も連絡が入ったり、話し方も最初のように穏やかなままではないという可能性もあります

この電話さえ乗り切れば…なんて軽い気持ちでその場しのぎの嘘などをつかないように心がけてください。

貸金業規正法で禁止されている取立て行為とは

キャッシングの返済を滞納したまま、業者からかかってくる電話連絡すら無視をした場合には連絡が取れるまで業者スタッフから一日に何度も電話がなることもありますし、携帯に電話しても出ずにラチがあかないと判断された場合には勤務先である会社に電話をかけてくる場合もあります

それでも無視をすると業者の担当者が自宅に直接訪問してくる可能性もあります。

ここで貸金業規正法で禁止されている取立て行為というものがありますので確認しておきましょう。

正当な理由もなく夜9時~朝8時の間に取り立てする
●大人数で押しかける
●張り紙をする
●勤務先への訪問
●暴力的な態度、罵声や暴言
●他の金融業者に貸入れさせて返済を要求
●家族や第三者への取立て行為
●弁護士介入後への取立て行為

これらの行為が貸金業法により禁止されています。
とはいえ、無視をするだけで借金は減りませんし何の解決にもなりませんからむやみに無視をしたり滞納しても音信不通にならないように気をつけましょう。

貸金業規正法が通用するのは正規の業者のみ???

貸金業規正法がある為、借金を滞納したからといってドラマの世界のように強面な方が大勢自宅に押し寄せてきたり、車で連れ去られてしまったり、怖い思いをして取り立てられるなどという想像は捨ててかまいません。

過去に問題になったように脅迫まがいの方法で取り立てを行うことはないといえるでしょう。
しかしこの貸金業規正法は正規の業者に限って有効となります。
ということは、元々法律違反をしてお金を貸しているヤミ金に貸金業規正法が通用するわけではありません。

審査なしで融資OKとか、ブラックでも融資可能などという甘い誘い文句はヤミ金である可能性が高いです。
しっかりと見極めて業者選びをするようにしてくださいね。

何度も繰り返し電話をされたり、訪問してこられることが続くとその対応をしなければならず精神的にかなり参ってしまう方も多くいるのも事実です。
頭の中は返済の事でいっぱいになってしまって気持ちの余裕なんて持っていられない状態になってしまいそうですよね。

借金をする上で「返済する」という約束のもとキャッシングをしているでしょうし、滞納したくてしているわけではないですからね。
返したいのに返せない。
しかし無い袖は振れないというのが正直なところなのではないかと思います。

キャッシングの返済に追われ、業者からしつこく取り立てされることが続いてしまえば毎日が穏やかな気持ちでは過ごせなくなってしまい「返済計画を立てる」「夜逃げ」の二択をする方が多いようです。

返済計画を立てるという選択の中には、他業者から新たに借入れを行って返済に回すという方法も含まれます。
自転車操業なんて言われており、昔はこのような方法も可能でしたが、現在では最大で年収の1/3までしか借入できなくなりましたので、返済の為に他社から借り入れをするというのは難しくなってしまいました。

借金の返済の滞納が続いてしまった時はどうなってしまうのか

10-3_借金の返済の滞納が続いて

返済日を過ぎて返済を滞納した場合、3ヶ月滞納してしまうと信用情報機関に金融事故情報として登録されてしまいます。
ブラックリストという言葉を聞いたことがある方は多いかと思いますが同じことです。

信用情報機関に金融事故情報として登録されてしまった場合、新たに借入れを行うことも、クレジットカード、住宅ローン、車購入の際のローンなども完済後5年間は利用できなくなる可能性が高いです。

借金の時効は5年と言われていますが、借入者と連絡が取れない場合でも、キャッシング業者は時効が成立しないように裁判を起こし、時効の延長をしてきますから、時効の成立は難しいと心得ておきましょう。

返済を滞納してしまった場合、自宅に業者の担当者が訪問し取り立てを行う場合もありますが、世の中には借金を滞納してしまう方は多いです。
直接訪問するという方法は人件費がかかってしまいますから訪問し取り立てをするという行為はすっ飛ばして法的手段に移行する業者が増えてきています。

何ヶ月もの滞納をした場合には簡易裁判所から支払督促状が届きます。
これが届いたことがいわゆる法的手段となります。
「一括で借金を全て返済ください」という内容のものがほとんどです。
この段階では消費者金融側の一方的な申し出によって行われたものとなります。

この内容に対してあなたが異議申し立てを申し立てなければ裁判手続を経ずに申し立てどおりに内容が確定してしまいます。
こうなってしまうと判決と同じ効力を持ってしまいますから裁判所からの通知が届いたら絶対に無視してはいけません。

確定してしまうと原則として一括払いするしか方法がなくなってしまいます。
分割払いを希望するなどの意義があるなら、同封されてきた督促異議申立書を早急に裁判所に提出しなければなりません。
きちんと対応した場合は、通常の民事訴訟手続に移行し、裁判所が中に入り話し合いによる解決に向かいます。

しかし通常の裁判になると費用が相当かかりますからキャッシング業者側も直接の話し合いで分割払いに応じたり折り合いをつける提案をしてくることがあります。

返済出来ないなら放置せずに債務整理を視野に入れて

10-4_返済できないなら放置せず

どうしても返済が出来ないという場合には債務整理という手段もありますから検討してみることをオススメします。
債務整理というのは、借金を減らしたり0にすることで借金の整理が出来る方法で、「任意整理」「特定調停」「個人民事再生」「自己破産」の手続きがあります。
実際の手続きは、弁護士や司法書士といったプロにお任せするのが現実的で、債務整理をやっている弁護士などは無料相談なども行っていますから、まずはそこに相談してみましょう。