借金問題は苦しく終りを見つけるのはかなり難しい問題ですよね。
多重債務を抱えてしまうと何もかもがいやになってしまって全てから逃げたくなってしまう気持ち、わかります。
私自身も多重債務者だった経験があるのでその頃の事を思い出すと「ドコか遠くへ行きたい」「借金する前の自分に戻りたい」挙句の果てには「死んでしまったら楽になれるのか」なんて考えが浮かんだことすらあります。
借金の事は誰にも言っていませんでしたが、当時の私を知っている友人は「負のオーラがすごかった」と言うくらいですしね。
寝ても冷めても借金の事が頭から離れず、仲のよい友人と遊んでいるときですらお金の事を考えてしまっていました。
借金の事を友人に黙っていたのですが、誰にも相談できない孤独は相当なものでした。
「借金の支払いを全部放り投げて逃げてしまおう」という考えは何百回考えたことかわかりません。
本当に借金問題の全ての責任を放り投げて借金を踏み倒した場合どうなるのか。
今回は借金の踏み倒しに関することを説明していきたいと思います。
借金の踏み倒し、現実問題そのようなことは可能なのだろうか
毎月入ってくるお給料の額は決まっており、その中からかなりの割合を借金の返済にまわしているはずなのに追いつかなくなり、もう自分では手におえない状況に陥ったとき
「借金を踏み倒そう」と考えてしまうことはありますよね。
お給料の中から生活して返済できるくらいなら頭を抱えることもなくキャッシングは強い味方となってくれますが、多重債務者となってしまっては返済することが不可能となり借金からどうやって逃げようかという考えが浮かびます。
結論から申し上げて借金を踏み倒すことは可能なのです。
返済日が来ても無視。
督促がきても無視。
とにかく返済をしない。
それだけで踏み倒すことは可能です。
借金の踏み倒しで得られるメリットは「ただ借りたお金を返さない」というだけであってその反面にあるデメリットがあまりにでかすぎます。
借金を踏み倒す際のデメリットについてひとつづつ説明していくことにしましょう。
借金踏み倒しの際に生まれるデメリット1:今後一切借金が出来ない
借金を踏み倒す=返済日が来てもお金を支払わずにやり過ごすことです。
借金の返済をせずに滞納した場合にはその情報が、指定信用情報機関に金融事故として記録されます。
金融業者たちは、顧客の借入情報を信用情報機関に集めることで共有することができ閲覧できるので、一度金融事故の情報が載ると「この人にはお金を貸さない」と判断されてしまうのです。
金融事故の情報が掲載されている期間に借り入れは出来ません。
それだけでなく、クレジットカードを作ることすらも一切できなくなります。
この流れというのはブラックリストに載るといわれています。
キャッシングできないとなると、貯蓄がない方はかなり苦しくなるのではないでしょうか。
クレジットカードを日頃から持たない主義の方もいますが、ボーナス前に欲しいものがあってクレジットカードで買うという事もできなくなりますし、それまで飲み会や結婚式のご祝儀でピンチになった時に頼っていたキャッシングも出来なくなるのです。
公共料金や携帯電話の料金を滞納して踏み倒せば生活が出来なくなってしまいます。
携帯が無ければ生活できないという方も現代では多いのではないでしょうか。
キャッシングというのは一時的な不足を補うためにかなり頼れるものですし、現金がなくても買い物や飲食が出来るクレジットカードは頼れます。
ネットショッピングだってクレジットで買い物すればラクチンですし、代引き手数料や振り込み手数料だってかかりません。
手元にお金がなくても買い物が出来るクレジットカードがない生活を想像できますか?
信用情報機関に、自分の金融事故情報が掲載された場合、最後の借入・返済から5年間は借り入れができなくなる可能性が高いので安易に踏み倒しを考えるのは待ったほうが賢明だといえるでしょう。
借金踏み倒しの際に生まれるデメリット2:精神的ストレス
借金を踏み倒すと精神的にかなりキツい状態になることが予想されます。
本来借金というのは「返すこと前提」で利用している方ばかりです。
「知らぬ存ぜぬ」を突き通すのは精神力が強くないとかなりキツいでしょう。
借金の督促状が届き続けているのに無視をするのは債務者の心を圧迫するでしょう。
借りた本人だって、借金から逃げているという後ろめたさから逃げることはかなり難しいかと思います。
借金踏み倒しの際に生まれるデメリット3:時効の援用が必要
時効の援用って言葉は耳慣れないのではないでしょうか。
まず踏み倒しの過程についてお話しましょう。
返済日に返済をせずに滞納すると、金融機関から督促電話が来るのですが、これがほぼ毎日続くことになります。
これを無視し続けるのは精神的にかなり疲れますが、とにかく無視をしないことには踏み倒せません。
ここでようやく時効の援用のお話が出てきます。
借金というのは、普通は5年あるいは10年が経過すると時効消滅します。
債務者が消費者金融の場合は5年が時効となります。
とはいえ時効期間が経過したとしても消滅時効の援用をしなければ借金をなくすことは出来ません。
「時効だから借金を無かったことにしてください」という事を債務者に伝えることが時効援用の意味だと思ってください。
時効の採用は個人ですることも可能ですが、専門的知識が必要となります。
確実に成功するためには司法書士や弁護士に依頼しプロにお任せするほうが良いでしょう。
時効成立になるはずの5年が経過する前に時効が中断してしまう場合もあります。
時効が中断されてしまうとそれまで経過した年月は0に戻ります。
再度時効期間が開始することになってしまいます。
借金があることを認めたり、借金を返済してしまうと借金の承認となり時効期間は一気に振り出しに戻ってしまうことになります。
そして、債権者が裁判所に請求の訴訟を起こしても時効は中断してしまいます。
そして判決をとられてしまえば時効期間が5年から10年に延びてしまうことになります。
債権者が裁判所に訴え、差押さえ、仮差押え、仮処分を行った場合でも時効が中断してしまいます。
こういったことから債務整理の知識を持たない素人が自力で時効の援用をするのはかなり難しいといえるでしょう。
時効援用をするためには司法書士や弁護士に依頼しましょう。
費用のほうは一件につき2万から3万が相場と言われていますが、この出費をケチって最悪の結果になってしまうほうが無駄なのではないでしょうか。
借金の踏み倒しはメリットよりもデメリットのほうが大きい?
借金踏み倒しについて詳しく解説してきましたが、借金踏み倒しで生まれるメリットというのはただただ借金を返さないというだけです。
しつこい督促電話の無視、ブラックリストに掲載される。
時効の援用まで今後の借入れは不可能となり、時効の援用をさせないために貸した業者も時効を中断させてくるでしょう。
時効の援用が済んだ後は1ヶ月から2ヶ月後に借入れを行うようになりますが、長い期間と精神力をすり減らしてまで借金を踏み倒すメリットがあるとは思えません。
借金問題は逃げたくなってしまう気持ちもわかりますが、踏み倒すよりもきちんと解決するほうがメリットが大きいかと思われます。
借金問題の解決のために頼れるのが司法書士や弁護士といった債務整理のプロです。
今抱えている借金問題に対して親身になって相談に乗ってくれ解決の糸口を見つけてくれるでしょう。
時効の援用も借金解決の一つの手段ではありますが、債務整理の中には任意整理や自己破産、個人再生など色々な方法があります。
任意整理や個人再生で債務整理をすれば、マイホームや車などの財産を失わずに借金を返済することが可能になることもあります。
来店せずともメールや電話で無料相談に乗ってくれる事務所も沢山ありますから一人で悩みを抱えずにプロに相談してみませんか?